HLA(ヒト白血球型抗原)技術情報用語集
Class IとClass II
HLA抗原の遺伝子には、Class I(クラス1)とClass II(クラス2)などがあります。
● Class I
HLA-A, HLA-B, HLA-CはClass Iに属し、細胞内で作られたタンパク質の一部(ペプチド)を抗原提示します。つまり自己に対する免疫寛容に非常に重要な役割を示します。例えば染色体に変異が起こり、誤ったタンパク質が生成された場合には本来生体内に存在しないペプチドが表現され、その細胞は免疫の攻撃対象となります。
● Class II
HLA-DR, HLA-DP, HLA-DQはClass IIに属し、マクロファージのような異物を貪食する細胞がその一部分(ペプチド)を抗原提示します。つまり細胞外から来たタンパク質をペプチドとして抗原提示するという重要な役割を担っています。