STEMCELL Technologies StemSpan StemSpan NK Cell Generation Kit
- 研究用
StemSpan™ NK Cell Generation Kit(ST-09960)は、間質細胞を使用せずに臍帯血(cord blood; CB)および骨髄(bone marrow; BM)から分離したCD34+細胞をナチュラルキラー(NK)細胞に分化させる培地キットです。通常、ヒトCB由来CD34+細胞からCD56+NK細胞を数千倍に増殖させます。
本キット中のStemSpan™ Lymphoid Progenitor Expansion Supplement (10X) には、CBまたはBM由来CD34+細胞からリンパ系前駆細胞への選択的な増殖・分化のために配合された組換えヒトサイトカインとその他の添加物が含まれており、StemSpan™ Lymphoid Differentiation Coating Material(100X)でコートしたプレートとStemSpan™ Lymphoid Progenitor Expansion Supplement (10X) を添加したStemSpan™ SFEM IIとともに使用します。得られたリンパ系前駆細胞はStemSpan™ NK Cell Differentiation Supplement(100X)でNK細胞へ分化します。本キットの構成品は、それぞれ個別にも購入可能です。
製品の特長
StemSpan™ NK Cell Generation Kitで、無血清条件下でヒトCD34陽性細胞をNK細胞へと分化誘導
図1. NK細胞への分化誘導プロトコル 概要
CB由来CD34+細胞を播種し、培養3〜4日後に培地を補充し、その後3〜4日ごとに培地を半量ずつ交換します。
培養してから14日目にリンパ系前駆細胞期の細胞を回収し、NK細胞へさらに分化させるため再播種します。回収と再播種の後、3〜4日ごとに培地の補充と半量交換します。
注:UM729はNK Cell Differentiation Mediumにのみ添加し、Lymphoid Progenitor Expansion Mediumには添加しません。
詳細なプロトコルはこちら:
StemSpan™培地とサプリメントを使用した造血幹細胞・前駆細胞の増殖とNK細胞への分化
データ紹介
図2. 28日間培養した後のCD56+ NK細胞の頻度と収量
図3. 28日間培養した後のCD56+ NK細胞の表面マーカー発現
CB由来CD34+細胞をStemSpan™ NK Cell Generation Kitで28日間培養しました。分化した細胞を回収し、CD56、NKp44、NKp30、NKG2D、CD94、CD16、KIRの発現をフローサイトメトリーで解析しました。KIR分子の染色は、それぞれがKIR分子の異なるサブセットを認識する抗体の2つのクローン180704とHP-MA4を組み合わせて実施しました。