ラーニングコーナー
2017/07/13
神経細胞を生きたまま標識できる蛍光プローブ NeuroFluor NeuO
- 用途別細胞培養
神経細胞を「生きたまま」選択的に標識する、STEMCELL Technologies社の蛍光プローブ「NeuroFluor™ NeuO」を紹介します。
NeuroFluor NeuO
NeuroFluor™ NeuO(商品コード:ST-01801)は、マウス・ラット・ヒトのプライマリーニューロンおよび多能性幹細胞由来のニューロンを固定処理せずに生きたまま標識する、膜透過性の蛍光プローブです(励起波長 468 nm、発光波長 557 nm)。標識した細胞は蛍光イメージングで観察できます。NeuroFluor NeuOには毒性がなく、洗浄操作により除去できるため、蛍光プローブを除去した生細胞を下流のアプリケーションに使用できます。
NeuroFluor NeuOの特長
- 固定不要:マウス・ラット・ヒトの神経細胞を固定せずに生きたまま標識
- 非永続的:細胞毒性がなく、プローブを細胞から除去可能
- 多目的:ヒト多能性幹細胞からの神経分化の確認に使用可能
- 機能的:培養中の生きたニューロンを標識可能
- 便利:簡便で迅速な標識プロトコル
NeuroFluor NeuO データ例
NeuroFluor NeuOで染色したヒトiPS由来ニューロン
NeuroFluor NeuOの蛍光特性
NeuroFluor NeuOのアプリケーション
- ヒト多能性幹細胞由来の生きたニューロンを固定せずに標識
- NeuOの静脈内注射によりマウス脳の組織切片を標識
- 電気生理学実験で神経細胞体の位置を特定
- 齧歯類の脳組織から生きたニューロンをFACSで単離
参考文献
- Er J et al. (2015) NeuO: A fluorescent chemical probe for live neuron labeling. Angewandte Chemie 54(8): 2442–6.