STEMCELL Technologies STEMdiff STEMdiff Definitive Endoderm Kit
- 研究用
STEMdiff™ Definitive Endoderm Kit(ST-05110)は、ヒト多能性幹細胞(hPSC、ES/iPS細胞)から胚体内胚葉細胞へと高効率に分化させるためのキットです。無血清かつ動物性成分フリーの完全培地とサプリメントから構成されています。
本キットで分化した細胞は、CD184(CXCR4)、SOX17、FOXA2、およびc-KITを含む内胚葉マーカーを高発現し、外胚葉、中胚葉、および多能性マーカーを発現しません。これらの胚体内胚葉細胞は多分化能を有し、膵、腸、肺、および肝の系列へとさらに分化できることから、発生研究、疾患モデリング、および創薬向けの強力なツールとなります。
本キットは、mTeSR™1で維持された細胞の分化に最適化されています。
TeSR™-E8™で維持された細胞の分化については、STEMdiff™ Definitive Endoderm Kit(TeSR™-E8™Optimized)(ST-05115)をご覧ください。
製品の特長
特長
- 無血清、動物由来成分不含
- mTeSR1で培養された細胞に最適
- 純度75-99%のDefinitive Endoderm細胞(CXCR4+SOX17+またはCXCR4+c-Kit+)が得られる
- 複数のヒト多能性幹細胞株を効率よくDefinitive Endodermに分化
- 得られたDefinitive Endodermは肝、膵、肺、小腸系に分化可能
胚体内胚葉誘導のワークフロー
Day 0: 高品質なヒト多能性幹細胞クラスターを単細胞に分離後、10μM Y-27632を加えたmTeSR1/TeSR2で培養
Day 1: 細胞をDMEM/F12で洗浄後、STEMdiff Definitive Endoderm Medium 1で培養
Day 2-4: STEMdiff Definitive Endoderm Medium 2に交換して培養(毎日交換)
Day 5: Definitive Endodermの確認、さらに特異的な細胞への分化へ
データ
複数のヒト多能性幹細胞株にわたり、効率よく胚体内胚葉へ分化できます
mTeSR1とMatrigelで維持培養されたヒトES細胞(H1, H9)およびiPS細胞(WLS-4D1, A13700)から、STEMdiff Definitive Endoderm Kitで胚体内胚葉に分化させ、CXCR4とSOX17の共発現細胞の割合を定量解析しました(n = 4-18)。
STEMdiff Definitive Endoderm Kitで5日間誘導したヒトES細胞(H1, H9)およびiPS細胞(WLS-4D1, A13700)の代表的なフローサイトメトリー分析結果は、CXCR4とSOX17の発現が陽性であることを示しました。
膵、肝などの細胞系列への分化能をもつ胚体内胚葉を誘導できます
ヒトES細胞(H9)からSTEMdiff Definitive Endoderm Kitで分化させた胚体内胚葉をさらに膵細胞系、肝細胞系へ分化させました。
PDX-1: Pancreatic and duodenal homeobox 1、HSA: Human serum albumin
関連製品
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STEMdiff Definitive Endoderm Kit (TeSR-E8 Optimized)
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