STEMCELL Technologies STEMdiff STEMdiff Kidney Organoid Kit
- 研究用
STEMdiff Kidney Organoid Kit(ST-05160)は、ヒト多能性幹細胞(hPSC)由来の腎臓オルガノイドを高効率かつ再現性高く作製する無血清の細胞培養培地です。シンプルな2段階の分化プロトコルで作製する腎臓オルガノイドは、ポドサイト(有足細胞)、近位尿細管、遠位尿細管、および関連する内皮と間葉から構成されます。
本品で作製した腎臓オルガノイドは、腎毒性化合物スクリーニングなどのハイスループットな表現型アッセイへの適合性について評価済みです。また、発生生物学や疾患モデルに関する研究に適した便利なモデルとなります。
本品はFreedman BS et al. (2015) のプロトコルに基づいて開発されました。結果の再現性と効率を高めるため、製品組成を最適化しています。
製品の特長
STEMdiff™ Kidney Organoid Kitで、hPSC由来の腎臓オルガノイドを無血清条件で作製
- 適切なモデル - 発達中のネフロン、および関連する内皮と間葉をモデル化するヒト腎臓オルガノイドの作製
- 簡易 - 2段階の培養系と簡易なプロトコルにより、最小限に抑えた培養操作
- 信頼性 - 最適化された組成と厳格な品質管理により、実験のばらつきを抑制
- ハイスループット - 96および384ウェルフォーマットで、オルガノイドを再現性よく作製
腎臓オルガノイド分化の流れ
hPSCから単純な2段階の培養プロセスを経て、腎臓オルガノイドを作製します。はじめにhPSCをプレーティングし、Corning®Matrigel®で覆い、空洞のあるスフェロイドを形成します。翌日(0日目)、培地をmTeSR™1からSTEMdiff™Kidney Organoid Kitに交換することによって、PSCスフェロイドの分化を開始します。その後18日間で、細胞は後期原始線条、中間中胚葉、後腎中胚葉の段階を経て、有足細胞、近位尿細管、遠位尿細管、および関連する内皮と間葉で構成される腎臓オルガノイドとなります。