ラーニングコーナー
2018/10/16
完全長ラミニンを用いた3D網膜・腸管・唾液腺オルガノイド形成の実績
- 用途別細胞培養
完全長ラミニン※は、細胞表面受容体と結合し、細胞シグナル伝達カスケードを活性化することで、より機能的でin vivoに近い細胞をもたらします。BioLamina社が提供する完全長ラミニンは、生体内と同じ環境を再現することが可能です。
完全長ラミニン(laminin-521)による、3D網膜オルガノイドの形成
ここでは完全長ラミニンを用いて、様々なオルガノイド(3D網膜・腸管・唾液腺)を形成する実績を紹介いたします。
※完全長ラミニンおよび断片ラミニンを培養のコスト、細胞機能、細胞形態、増殖能などについての比較は、こちら>>ご参照ください。
Use of bioreactors for culturing human retinal organoids improves photoreceptor yields
Patrick Ovando-Roche, Emma L. West, Matthew J. Branch, Robert D. Sampson, Milan Fernando, Peter Munro, Anastasios Georgiadis, Matteo Rizzi, Magdalena Kloc, Arifa Naeem, Joana Ribeiro, Alexander J. Smith, Anai Gonzalez-Cordero and Robin R. Ali. Stem Cell Research & Therapy, 2018
Dr. Robin Aliの論文では、バイオリアクターを基づいて開発された網膜オルガノイドの分化プロトコールを述べてます。
<要約>ヒト多能性幹細胞(hPSC)は、laminin-521上で増殖し、更に網膜オルガノイドへ分化させた。得られたオルガノイドは、網膜の主要な細胞種の存在だけでなく、網膜様構造の維持を改善し、繊毛および、外節様構造を有する光受容体細胞形成の増強をもたらした。続きは、こちら>>
完全長ラミニン(laminin-111)で、腸管オルガノイドの形成
Designer matrices for intestinal stem cell and organoid culture
Gjorevski N., Sachs N., Manfrin A., Giger S., Bragina M.E., Ordóñez-Morán P., Clevers H., Lutolf M.P. Nature letters, 2016
Dr. Hans Cleversらの論文では、「ラミニンをベースしたマトリックスは、オルガノイド形成に不可欠である。」事を示している。
<要約>腸管幹細胞(ISC)コロニーまたは、sing stem cellからde novoオルガノイド形成を誘導することができず(論文のSupp. Fig. 4i参照)、これは全長タンパク質がそのプロセスに必要であることを示唆している。」という結論に至った。続きは、こちら>>
完全長ラミニン(laminin-111)で、唾液腺オルガノイドの形成
FGF2-Dependent Mesenchyme and Laminin-111 are Niche Factors in Salivary Gland Organoids
Zeinab F. Hosseini, Deirdre A. Nelson, Nicholas Moskwa, Lauren M. Sfakis, James Castracane, and Melinda Larsen. Journal of Cell Science, 2018
<要約>唾液腺オルガノイドを用いた各種実験の結果をもとに考察すると、間葉系細胞によるFGF2シグナルがAQP5の発現を促し、laminin-111と共に唾液腺オルガノイドのニッチファクターとして機能している事と言える。続きは、こちら>>
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