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ラーニングコーナー

2014/08/20

週末の培地交換不要!Laminin-521でのヒトES/iPS細胞培養 ウィークエンドフリープロトコール

  • 用途別細胞培養

ヒトES/iPS細胞(ヒト多能性幹細胞、hPSC)の培養プロトコールの多くは毎日の培地交換を必要とします。しかし、ヒトES/iPS細胞本来のマトリックスにもっとも近いBioLamina社のヒト組換えラミニン「Laminin-521」を培養基質に用いることで、土日の培地交換が不要になります。

「ウィークエンドフリープロトコール」について

培養基質にBioLamina社の「Laminin-521」を用いる場合のウィークエンドフリープロトコールはフレキシブルです。
平日に毎日培地交換し、木曜か金曜にシングルセル継代をおこないます。
あとは細胞株と作業スケジュールにとって最適になるよう、播種密度を調整するだけです。
木曜か金曜に継代することさえ守れば、ヒトES/iPS細胞の形態・マーカー発現・自己増殖能などを維持することが可能です。

Laminin-521を用いた「ウィークエンドフリー」プロトコールの主な特長

  • 土日の培地交換不要
  • フレキシブルな継代スケジュール
  • 多能性と増殖速度を維持
  • 簡単で信頼性の高いシングルセル継代
  • Definedかつゼノフリーで、長期増殖が可能
  • 低bFGF培地(4 ng/mL)でバリデート済み ※

※ 多くの培地はbFGFをより高い濃度で含みます。そのような培地(例:mTeSR1, TeSR2)を使用した場合、同等以上のパフォーマンスが期待できます。

 

通常プロトコールとの比較

ヒトES/iPS細胞の維持培養において毎日培地交換する通常のプロトコールと、ウィークエンドフリープロトコール(平日のみ培地交換)を比較したデータをご紹介いたします。
どちらも週2回シングルセル継代をおこなうとともに、木曜か金曜には必ず継代をおこないました。またヒトES細胞株(HS181、HS980)、iPS細胞株(C3)で6継代しました。

細胞増殖速度の比較

ウィークエンドフリープロトコール(点線)は通常プロトコール(実線)と同様の増殖速度を示しました。

0808_biolamina-weekend_protocol_01.jpg

多能性マーカー発現と形態の維持

ウィークエンドフリープロトコールと通常プロトコールで6継代した細胞は、いずれも均一に単層培養され、OCT-4の発現が高く、未分化細胞の形態(顕著な核小体、高い核-細胞質比)を維持していました。

0808_biolamina-weekend_protocol_02.jpg

 

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