注目の製品情報
2017/10/27
ストレプトアビジンが結合した磁性粒子-Dynabeads Streptavidin シリーズ
- 細胞分離
Dynabeads™ Streptavidinシリーズは、発売以来20年以上にわたり広い分野で使われていて、多様なアプリケーションにおいて、数千の文献で引用されています。
Dynabeads Streptavidinシリーズとは
ビオチンと(ストレプト)アビジンの結合は、非共有結合でありながら非常に強いことが知られています。ビオチンはその構造から比較的容易に生体分子への導入も可能なこと、低分子であるために導入分子への影響も少なく、(ストレプト)アビジンへの特異性が高いことから、特定の核酸やタンパク質の精製、免疫染色、細胞分離、免疫沈降等、多くの実験において利用されています。
Dynabeads Streptavidinシリーズならどんなビオチン化生体分子でも容易に回収
粒径の均一な超常磁性高分子ポリマービーズであるDynabeadsの表面に、高品質のストレプトアビジンが化学的に結合したDynabeads Streptavidin製品は液相中で素早く標的分子であるビオチン化分子と結合します。
目的分子と結合した複合体は遠心、濾過などの工程を必要とせず、磁石で温和かつ容易に回収することができるので、短時間で再現性の高い実験をおこなうことができます。
そのため、Dynabeads Streptavidinシリーズは発売以来20年以上にわたり広い分野で使われていて、多様なアプリケーションにおいて数千の文献で引用されています。
また自動化にも容易に対応できるため、多くの臨床検査用自動分析装置の試薬として採用されています。
Dynabeads Streptavidinのメリット
Dynabeads Streptavidinが多くの研究で使われる理由
- 遠心不要、沈殿不要、濾過不要! 全て磁石でまかなえます!!
- 強力でいて穏やか! 最適な反応速度!!
- 最小限の操作ステップ! サンプル希釈不要!!
- 貴重なサンプルのロスは最小限!!
- 容易に自動化が可能!
4種類の異なるDynabeads Streptavidinが利用可能
Dynabeads streptavidin製品は粒径(2.8 µm or 1 µm)とビーズ表面の性質(親水性 or 疎水性)の組み合わせにより4種類の製品があります。 粒径2.8 µmの製品は主に細胞分離、タンパク質、長鎖の二重鎖DNAの分離に、1 µmの製品は一本鎖DNA、RNAの分離に用いられておりますが、あくまで目安であり他の用途に使えないというわけではありません。
Dynabeads Streptavidinの選択ガイド
どのDynabeads Streptavidinも、原則的には全てのアプリケーションに利用できます。
下記の表は目安です。最高の結果を得るために、アプリケーションに最も適切なビーズをご検討ください。
ストレプトアビジン結合ビーズ 製品特性
4種のDynabeads Streptavidinが梱包された「Trial Kit」は、条件検討に好評
Dynabeads Streptavidin Trial Kit(製品コード:DB65801)なら、4種類のストレプトアビジン結合Dynabeads 各1 mLを、お求めやすい価格でお試しいただけます。ご自身の実験系に最適なストレプトアビジン結合Dynabeadsを検討したい場合などにご利用ください。
Dynabeads Streptavidinのアプリケーション
使い方はいろいろ!Streptavidinが結合したDynabeads
粒径の均一な超常磁性高分子ポリマービーズの表面に、高品質なストレプトアビジンが化学的に結合しています。ビーズ上にビオチン化DNA や抗体を固定し、磁石を用いて不要な成分との分離、洗浄などを迅速に行えます。 Dynabeads M-280 Streptavidin が発売されて以来20年以上利用され、数千の文献で様々な用途が記載されています。近年では、次世代シーケンシング(NGS)のサンプル前処理にも広く使われています。
ストレプトアビジン結合Dynabeads を利用したアプリケーションの例
近接依存性標識法
目的の蛋白質の近傍に存在する蛋白質を標識する手法。
CUT&TAG法
ChIP-seq法に代わるタンパク質-クロマチン相互作用の研究手法CUT&Tag(Cleavage Under Targets and Tagmentation)法。