STEMCELL Technologies hPSC Genetic Analysis hPSC Genetic Analysis Kit
- 研究用
hPSC Genetic Analysis Kit(ST-07550)は、ヒトES/iPS細胞で報告された8つの最も一般的な核型異常を検出するキットです。qPCRにもとづく迅速で費用対効果の高い方法で、複数のヒト多能性幹細胞 (hPSC) 株の遺伝子をスクリーニングできます。20個のサンプルをtriplicate (n=3) で分析するのに十分な、すべての試薬が含まれています。5-カルボキシフルオレセイン(5-FAM)色素を用いたダブルクエンチプローブを採用しており、シングルクエンチプローブに比べて優れた性能を発揮します。
キットの構成品には、ゲノム内の対照領域へのプライマー/プローブミックス、8つの一般的な変異領域内の重要な最小領域を検出するよう設計されたqPCR Master Mix、ROX Reference Dye、バッファーおよびプライマー/プローブミックスが含まれます。さらに、対象領域にわたってコピー数が正常であることが実証されたゲノムDNAコントロールも含まれています。
データの解析と解釈には、オンラインの遺伝子解析アプリケーション(www.stemcell.com/geneticanalysisapp)を利用できます。qPCRデータを入力するだけで、統計解析を実行し、解釈を支援し、視覚的に表現します。
製品の特長
hPSC Genetic Analysis Kitで、hPSCの主要な核型異常を検出
- TARGETED: hPSCの多くの核型異常を検出するよう設計されたqPCRベースの解析方法
- RAPID: 細胞から結果が出るまで1日以内
- COST-EFFECTIVE: サンプルあたり低コストで、複数のサンプルを頻繁にスクリーニング可能
- CONVENIENT: オンライン遺伝子解析ツールによる便利なデータ解析・解釈
対象アプリケーション
- ヒトES/iPS細胞の品質管理
- ドラッグスクリーニング
- 毒性試験
- 幹細胞研究
- 疾患モデル研究
製品詳細
キット構成:
qPCRマスターミックス、ROX Reference Dye、バッファー、設計済プライマー/プローブのミックス、ゲノムDNAコントロール
解析対象の染色体領域:
Chr 1q、Chr 4p、Chr 8q、Chr 10p、Chr 12p、Chr 17q、Chr 18q、Chr 20q、Chr Xp
ヒトES/iPS細胞で報告されている遺伝子異常の約75%をカバーしています。各領域内で増幅する配列およびその長さは非開示ですが、領域全体を増幅するわけではございません。
実験操作のコツ:
正しい結果を得るために、必ずご実験前にご確認ください:Technical Tips and Tricks
データ解析用ツール:
hPSC Genetic Analysis KitによるqPCRのデータ分析・解釈には、STEMCELL Technologies社からオンライン遺伝子解析ツールを無償で提供しています。qPCRデータを入力することで、統計解析の実行およびデータ解釈を支援します。
hPSC Genetic Analysis Kit 解析支援ウェブサイト(STEMCELL Technologies社)
注意事項:
本キットは、あくまでも遺伝子異常のスクリーニングを目的としています。核型異常および染色体コピー数の決定には、従来法(Gバンド法など)を用いてください。
本キットが解析対象とする遺伝子異常の詳細は、文献(International Stem Cell Initiative et al. (2011))をご参考ください。
国内ユーザー様の声
- 遺伝子導入株やゲノム編集等のクローンの品質管理目的で使用しました。
複数株を低コストで簡便にスクリーニングできるのが良いです。(K大学医学部・M様) - Gバンド法による核型解析と比べて、非常に簡便で使い易かったです。今後も利用したいです。(H大学医学部・H様)
- 疾患由来iPS細胞株の核型異常を見つけることができました。
Gバンド法と比べてコストが大幅に低く、短時間の操作で結果が出ました。
データ解析用ツールも便利でした。(T大学研究所・L様) - これまで核型解析は行っていませんでしたが、ヒトiPS細胞6株中3株で核型異常が示唆されました。
簡便で良かったので今後も利用したいです。(O大学薬学部)