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2017/08/02
テラトーマ形成試験に代わるヒトES/iPS細胞の分化能評価
- 用途別細胞培養
ヒトES/iPS細胞(ヒト多能性幹細胞、hPSC)の分化能評価には、従来マウスへの移植によるテラトーマ形成試験(テラトーマアッセイ)がよく用いられてきました。しかし、テラトーマ形成試験は時間とコストがかかります。また、プロトコールが標準化されていないため、結果にバラつきが生じる問題があります。
ヒトES/iPS細胞の分化能を評価する培地キット
STEMCELL Technologies社の「STEMdiff™ Trilineage Differentiation Kit」は、ヒトES/iPS細胞の分化能を評価する培地キットです。 3胚葉(外・中・内胚葉)分化用の各培地に播種するだけで、1週間以内に分化能が評価できます。 研究室で維持している細胞株や、新たに樹立した細胞株の品質管理を簡便に行えます。
STEMDiff Trilineage Differenriation Kitの特長
- 複数のヒトES/iPS細胞株で、再現性高く分化することを確認済
- 各胚葉別に分化させるため、結果の解釈が容易
- 1週間以内に完了するプロトコール(中・内胚葉は5日、外胚葉は7日)
- 分化後は様々なアッセイに使用可能(フローサイトメトリー、免疫染色、遺伝子解析)
分化能評価アッセイの概要
STEMdiff Trilineage Differentiation Kitは、ヒトES/iPS細胞から中・内胚葉は5日、外胚葉は7日で分化が完了します。分化した細胞はフローサイトメトリーなどのアッセイに利用可能です。
※分化した細胞の維持培養には適しません。
データ例
高い分化能
STEMdiff Trilineage Differentiation KitでヒトES細胞株を各胚葉に分化させた後、免疫染色した例です。
高い再現性
STEMdiff Trilineage Differentiation KitでヒトES/iPS細胞株5株を各胚葉に分化させ、フローサイトメトリーで各胚葉に特異的なマーカーの発現を解析しました。